♂最強SPたちの恋愛事情♀
聞こえた。
間違いない、この声……っ!!
「リウっ!!」
俺の声に反応するかのようにあれの体は温かい光に包まれた。
『1人で行くなんて、そんなの許さないんだから!』
脳に響き渡る声に俺は固まった。
「まさか……魂だけの体になったのかっ!?
バカ!!そんなことしたら……っ」
そんなことしたら元の体に戻ることはほとんどできない!!
「早く……早く自分の体に戻れ!!
いまならまだ間に合うから……早『やだよっ!!とおくからしかゼロのことを見守れないなんてっ!!
私達、約束したよね……パートナーだって……。
もう……どこにもいかないで……っ。お願い。私を1人にしないで……。』
リウは俺の中に自分の魂を差し出した。
それは俺の中でリウは生きていくということ。
俺の魂を動かし続けるための犠牲にしかならないっ。
そんなの意味ない!!
リウが俺のなかで生き続けていたとしても意味ないんだよ!!
お前の笑顔が見たいんだよ……っ。
抜けた魂はその抜けた魂の持ち主にしか操ることはできない。
本人の意思で自分の体から抜け出したから……。