♂最強SPたちの恋愛事情♀




「いくぞ!!シイラっ。」




再び剣を握りなおした俺は呪文を口にしようとした。



そのとき、突風がおきたと思うと、剣にいつの間にか力が宿っていた。

それは確かに、俺が今口にしようとした魔法。





「ちっ。どんどん魔力が上がってきている……。
これは早いうちにやっとかないと危険ね。」



苦々しい表情を浮かべたシイラは手を真っ黒な空に向けた。

















「魔界の扉よ!!汝我の願いを聞きいれよ!!悪魔の使者の願いとともに!」






シイラが叫んだと同時に、ガラスが割れるかのような音が響き、遠くから何かが湧いてきた。





「あれは……!!てめぇっ!悪魔を呼び寄せたのか!!」




「あれはあたしの忠実なしもべよ。ずいぶん前から封印してあったから相当ストレスはたまってるでしょうね。



さぁ、好きなようにしなさい!!」






口角をこれでもかというくらいにあげて高らかに笑うシイラ。







「これじゃぁ、いくらあんたが強くても人間界は守りきれないわね。

言っておくけど、あたしは逃がさないよ。」







ちくしょう!!

こんだけ悪魔が来るなんて……!!このままじゃシイラをつぶす前に悪魔に人間界をのっとられちまう!!




どうすれば、どうすればいい!!


























































「そこまでだ!!堕天使シイラ!!」













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