♂最強SPたちの恋愛事情♀
またしても空から何かが降ってきた。
でも悪魔じゃない……あれはまさか!!
「先生!!」
「お待たせしてすいません。
こちらから扉を開けるのに手間取ってしまいました。」
いつもどおり優しい声で話す先生も、今回ばかりは目が真剣だった。
「残念だったな、シイラ。
応援隊もじきに駆けつける。貴様もここまでだ。」
メガネをかけなおしながらシイラをにらみつける先生。
その声も低い。
「次から次へと……魔法使いの分際(ぶんざい)で!!
やろう共!!そこのメガネの男をやりな!!」
ギャーッ、と悲鳴のような声を上げる悪魔達は一気に先生に向かって突進した。
「先生っ。」
あまりの悪魔の多さに、先生の体はすっかり囲まれてしまった。
まさかっ、あの先生がこんな簡単にやられるのか!?
ファイアーボール
風に流れてかすかに聞こえた声を俺は聞き逃さなかった
その証拠に、悪魔が集まる中心から爆発が起こった。
「単純な方達には単純な魔法が一番効果的なんですよ。」
無傷の体で、しかも薄笑いを浮かべながら、先生は飄々(ひょうひょう)と立っていた。
「こらこら。いくら自分の魔力が強力だからといって、自分の敵から目を離すのは関心しませんね。
悪魔のほうは僕のほうで対処いたしますので、ゼロくんはそちらをよろしくお願いします。」
「はい……っ!!」