♂最強SPたちの恋愛事情♀


「セリウ隊長!!」




今度ははっきりと、人が降りてくるのがわかった。




「お待たせしてすいません。
指令を」


「この悪魔たちを一匹残らず排除しろ。

言っておくが、そこの銀髪の少年には悪魔から指一本たりとも触れさせるな。」

「了解!!
みんな、散れ!!」



副隊長の掛け声で一斉に散ったセリウ隊長の部下の人たち。



「悪魔はこちらで対処する!!
名一杯暴れてこい!!」



すでに人格の変わってしまったセリウ先生に俺は力強く頷いてみせた。






「ったく、次から次へとこしゃくな!!
おい、とっとと殺んな!!


あんたはあたしが始末する!!」


「望むところだ!!」







さっきのように心の中で呪文を唱える。


それは、今までに魔法使いが使うことのない全く新しい魔法。





「ちっ!!ややこしい魔法ばかり使いやがって!!」



どんどんと怒りを増すシイラ。


それと同時に魔力もどんどんとあがっていく。




体からあがった炎。


いつの間にか俺は炎を操れるようにもなっていた。

無意識に起きた出来事に少したじろぎながらも、ほとんど熱さの感じない炎を体にうけ、俺は戦闘体制になった。





「悪魔かには悪魔の炎!!
俺の怒りを全部てめえにぶつけてやる!!」



そう言って手を前に出した俺。


拳ほどの炎の玉をつくった上にさらに電気を被せる。




「なに!?」



怒りから驚きに変わるシイラに、俺は炎と電気の玉をぶつけた。







< 286 / 314 >

この作品をシェア

pagetop