永遠に愛してます。

番外編






「寒くない?」


「あぁ…、リィがいるからな」



フフッて笑う彼女。

もっと、暖めてあげるよ。
そう言って
俺の胸に顔をうずめた。


窓から青い空が見える。

瞳を閉じて、
俺もリィの体温を感じる。




「寒くは無いですか?」

「...あぁ。」


「お体は、
大事にして下さいね?」


少し前のリィを
想い出した。






ぎゅっと胸元にいるリィを
抱き締める。

俺のコトを覚えていない彼女。

俺が居ないと
生きて行けない彼女。




「ン、満?...どした?」


「何でもない。
起こして、悪いな。」


「早く寝て、体を大事にね。」




あぁ、彼女は
リィだ。

ここにいる。



「そうするよ。」

「ぉやすみ。」


「..おやすみ。」




チュッー

眠りに入るキスをして
深い夢の世界へ落ちた。



愛しいリィを1人に出来ない。


当分、死ねないな。





< 86 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop