転校生は王子様♂
第3章
「愛梨、起きろ~。
愛梨――――――。おぉきぃぃぃぃろぉ!!!」
そんな竜ちゃんの声で目が覚めた。
まだ隣には、竜ちゃんがいる。
妙な安心感を覚えた。
「ふぅあ~。おはよっ。」
「はよ。」
そうやってハニカんで笑う竜ちゃんに不覚にもドキッとする私。
昨日の気持ちはやっぱり本当だったのだと思い知らされる。
『私は、竜ちゃんのことがスキ』って。