転校生は王子様♂
美少女の可憐な姿にその場にいた全員が圧倒されていた。
そして、その美少女によって倒された男子達が逃げていく。それに、続いてそこにいた奴ら全員が逃げて行った。
取り残された私達、2人。
この場合、私はどうすればいいの??
話かけても無視され続ける日々。もう、同級生との接し方なんて忘れた。
もう、私は人間じゃないんだから。
もう、人形と一緒なんだから。
もう、感情なんてないんだから。
「あんた、大丈夫??」
美少女が、優しい表情で問いかけた。
「大丈夫だよ」
そう言って、私は笑顔をむける。
作り笑顔は得意なの。
すると、少女は私に近づき、私を抱きしめた。
「無理しなくていいよ。
あたしがいるから。」
ただ、それだけを言って。