【長編】Milk Tea
学校に着いて、あたしは教室に向かう。
昨日の事があって、渡里君と佑騎はお互いをライバル視してるみたいで。
あたしのクラスに佑騎が遊びに来ると、渡里君はムッとした表情に変わった。
それを面白そうに見ている成月は、2人を茶化している。
はぁ……。
何か今日は疲れた。
尚に何かあたし無意識のうちに意識しちゃってるし。
渡里君も佑騎もあんなんだし。
溜息を溢しながら、あたしは放課後バックに荷物を入れていた。
すると教室に成月と渡里君が入ってきた。
「美麗!帰るぞ」
そう言って荷物を持つ成月。
あれ?
「尚は?」
最近はいつも尚が送り迎えしてくれてた。
なのに尚の姿はない。
すると渡里君はニコッと笑って答えてくれた。
「尚は今日用事があるらしいんだ。だから今日はオレ等と帰ろ?」