【長編】Milk Tea
だから壊れてしまうのならば、いくらでも我慢する。
そう思う事にした。
でも……あいつの存在は日に日に大きくなっていって。
あいつへの想いは時間単位で大きくなった。
どうしたらいいんだ?
俺は……ずっと一緒にいた仲間との絆を守るべきなのか?
それとも日に日に大切だっていう気持ちを募らせる女を選んで思うがままに進むべきなのか?
俺にとってどっちも大切で……。
選ぶ事なんてできない。
美麗を選べば、渡里達との関係は崩れる。
美麗を選ばなければ、美麗は他の奴のものに……。
俺に、2つの幸せを掴む事はできないのか。
俺は1つを選ばなきゃいけないのか。
だとしたら、どっちを選ぶ事が自分のためになるんだろう。
そう思っていた。
でも……もう覚悟はできた。