【長編】Milk Tea
5年前。
沙坂中学入学式。
だるすぎる……。
はっきり言って小学校の頃から荒れていたオレは、中学っていう先輩後輩の関係が強くなる場所に行く事が嫌で仕方なかった。
入学と同時に染めた茶髪の髪、細くした眉。
目をつけられるにはそう時間はかからない。
1人スタスタと歩いていると、後ろから声をかけられた。
「……おい」
その声に振り返ると、そこには3年の集団。
どいつもこいつもガラ悪い奴らばっかで嫌気がさす。
「何?」
そう答えれば3年は鋭い目つきでオレを睨みつける。
「1年の分際で、よく目立った格好してられるな?」
はぁ……。くだらない。
「だから何?」
「ちゃんとおれ等の規則ってもんを教えなきゃなぁ!?」
そう言って3年はオレに殴りかかってきた。