【長編】Milk Tea
「ねぇ……」
「ん?」
あたしの声に首を傾げる渡里君。
「2人って一体何者なの?」
ずっと気になってた。
クラスの不良達に恐れられてる感じがするし。
迫力っていうか、雰囲気が違うっていうか。
屋上を占領してるとことか。
どことなく特別扱いされている感じがする。
すると口を開いたのはもちろん渡里君だった。
「オレ達は鈴蘭の2番手だよ」
「2番手?」
「そう。オレと成月は、鈴蘭の頭の補佐」
ニコって笑いながらこの人……とんでもない事言った気がする。
渡里君と成月がこの有名な不良高校の2番手???
「でも…鈴蘭の頭って一体……」
その質問に答えたのは、成月だった。
「鈴蘭の頭は……尚だよ」