【長編】Milk Tea
尚 Side
俺と江連那智……そして、桜蘭高校のトップの阿山凛はある事がきっかけで今の関係になってしまった。
元々、凛とは幼馴染で。
昔からよく馬鹿な悪戯とか一緒にして遊んでた。
年は2つ上だったけど、ホントいつも一緒だった。
性格が似ていたのかもしれない。
無口に近くて、すごいクールで。周りを見る事ができる余裕が子供の頃からあった。
そんな凛には、妹がいた。
名前は、阿山琴羽。俺とタメだった。
そいつともずっと一緒で、俺と凛は琴羽を大切にしてた。
“幼馴染”っていう大切な存在。
中学に入ってからだった。
気付いたら目で追ってて、気付いたら笑顔にしてやりたいって思ってた。
それが俺の初恋。
幼馴染から大切な存在になっていたんだ。
その頃琴羽の前に、ある男が現れた。