【長編】Milk Tea
目を開けると、カーテンから日差しが差し込んでいた。
……あたし、眠ってたんだ。
身動きがとれない事に気付いて上を見上げると、尚があたしを抱っこするようにスースーを寝息を立てている。
尚の寝顔ってこんななんだ。
何か……いつもと違って幼い感じ。
ホントに整った顔してるなぁ。
肌なんてキメ細かくて、まつ毛も長いし。
そういば、あたし服着てないし下着もつけてないや。
どこにあるんだろう……ってか!!!
尚に抱きしめられて動けない!
これって何かあたし抱き枕にされてる感じじゃない!?
どうしよー……。
せっかくの土曜日だし。
起こすの可哀想だよねぇ……。
あぁーーどうしよーー。
そう思っていると、ギュッと抱きしめられている力が強くなった。
「え?」