【長編】Milk Tea
強さも優しさも。
尚には敵わないけど、お互いの欠点を2人なら補える気がする。
ホントにホントに……大好きなの。
言葉に言い表せないくらい、愛しいの。
好きじゃ物足りなくて。
愛してるでも違う。
“大好き”は、あたしの精一杯の気持ちなの。
言葉に言い表せない気持ちに1番近い言葉。
「尚……」
ちゅ……ってリップ音が響く。
すると尚はニッと笑った。
「お前からは、初めてだな」
そう言って尚はあたしに甘いキスをくれる。
「……ん」
絡まる舌が熱くて。
そのせいで頭を響かせる心臓がうるさくて。
でも……放したくない。
もっともっと……って積極的になる。