【長編】Milk Tea
「あれー?もしかして、あんたが噂の美麗ちゃん?」
いきなり後ろから声がして、振り返るとそこには見慣れない制服の男が立っていた。
金髪の男は笑うと八重歯が見えて印象的だった。
……誰?
するとあたしの疑問は佑騎によってすぐ解決した。
「……江連」
江連?
まさか!?
あの話に出てた江連ってこの人なの!?
すると江連は佑騎を見つめながら笑う。
「お前……桐生のくっつき虫だよな?」
そう言った瞬間。
あたしと佑騎は大勢の桜蘭のガラの悪い奴等に囲まれて掴まってしまった。
「ちょっ!?」
「悪いんだけど……今回おれは、君に用があって来たんだ」
そう言って意地悪な笑みを浮かべた。
「くそ!放せっ」