【長編】Milk Tea
美麗 Side
「ん……」
気が付いて目を開くと、知らない場所。
ここ……どこ?
そう疑問を持った瞬間、頭に激痛が走った。
痛……。
あたし……佑騎と話して。
そこに江連が現れて……。
その後意識を失ったみたいで、何も覚えてない。
「起きたみたいだな」
その声のする方を見ると、そこには笑みを浮かべた江連が立っていた。
「江連……」
まだボーっとする頭で必死に江連の名前を口にした。
「あんた……何であたしなんかを」
「知ってるぜ?お前は桐生の女だって事」
……!
「お前を連れてくれば、あいつは来る!その時あいつをおれが潰す!」
そう言って不気味な笑い声で笑う。
何……こいつ。