【長編】Milk Tea
手分けして桜蘭高と倉庫ね向かうと話をして、そこへ向かおうと走り出そうとした3人を俺は止めた。
「美麗……いや江連からメールが来た。場所は桜蘭高だ」
その俺の言葉を聞いて、倉庫へ向かおうとした渡里と佑騎は足を止めた。
「1時間以内だ」
「ここから走ったら30分もかかんねぇな。案外余裕で行けるじゃねぇか」
そう言った成月。
ホントにそうか……?
「いや、多分桜蘭高にいるなら。他の奴等もいる筈だ。あいつは桜蘭の2番。俺等の姿を、見つけたらボコれって命令してる筈だ」
「確かに尚の意見は正しいね」
そう言って渡里は渋い顔をする。
すると佑騎が俺達に言い放つ。
「だとしたら考え込んでここに突っ立ってないで早く行きましょう」
そう言われて、
「確かにそうだな。上等じゃねーか!桜蘭!!」
「久しぶりに面白くなってきたよ」
「……行くぞ」
俺達は桜蘭に向かって走り出した。