【長編】Milk Tea



「守りたいって気持ちだけじゃ駄目だって事は分かってる。でもあいつは琴羽とは違うんだ」



「琴羽と違う?」



「あいつは俺を守ってくれるって言ってくれた」



辛い時……俺を抱きしめてくれた。



苦しい時……美麗は俺の傍にいてくれた。



「あいつは強い。だから俺はあいつを守るって決めたんだ。二度とあんな事がないように……」



すると凛は長い沈黙の後。



口を開いた。



「俺が言うのも何だが……美麗なら大丈夫だ」



「……」



「あいつならお前を信じ続けてくれるよ」



「凛……」



「あいつと初めて会った時。人目で分かった。お前の女だって」



凛……。



やっぱお前はすげぇよ。



全部……分かってたんだな。



全てお見通し……か。











< 224 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop