【長編】Milk Tea
「守りたいって気持ちだけじゃ駄目だって事は分かってる。でもあいつは琴羽とは違うんだ」
「琴羽と違う?」
「あいつは俺を守ってくれるって言ってくれた」
辛い時……俺を抱きしめてくれた。
苦しい時……美麗は俺の傍にいてくれた。
「あいつは強い。だから俺はあいつを守るって決めたんだ。二度とあんな事がないように……」
すると凛は長い沈黙の後。
口を開いた。
「俺が言うのも何だが……美麗なら大丈夫だ」
「……」
「あいつならお前を信じ続けてくれるよ」
「凛……」
「あいつと初めて会った時。人目で分かった。お前の女だって」
凛……。
やっぱお前はすげぇよ。
全部……分かってたんだな。
全てお見通し……か。