【長編】Milk Tea
凛 Side
尚と話すのは何年ぶりだろう。
あんなに仲良かったけど、琴羽の死をきっかけにお互いに気を遣いすぎてお互いから離れてしまった。
2年ぐらい顔も合わせなかったけど、
尚は何1つ変わっていなかった。
身長も伸びてたけど。
髪色もミルクティー色になっていたけど。
性格も。
その一言一言の強さも。
その澄んだ瞳も。
何1つ変わっていなかった。
なぁ?尚。
俺はお前のように何1つ変わってはいねぇかな?
自分では変わっていないつもりだけど。
どうなんだろうか。
尚と別れて、俺は1人静かな校舎の廊下を歩く。
すると中庭の噴水の前で美麗が1人で座っていた。