【長編】Milk Tea



舌が絡んでくる頃には、あたしの頭はもうボーっとしてて。



尚まかせ。



すると尚は唇を離して、どっちのかも分からない唇の輝きを指でふき取ってまたあたしの膝に寝転がった。



駄目……。



ボーっとして頭働かない。



座ってるのもやっとなのに、膝枕されたら倒れちゃうよ。



そんなあたしに気付いたのか、尚は起き上がってあたしを自分の膝に座らせて抱っこした。



「へ?」



「キスくらいでこんなになって……」



そう言って尚は笑う。



だって、尚キスうまいんだもん。



何て反論できるほど回復してない。



あたしを自分の胸に引き寄せて抱きしめると、尚は目を瞑った。



「やっぱお前抱っこしてると落ち着く」



その言葉だけを呟いて、気付いたらあたしは睡魔に襲われて眠りについていた。




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