【長編】Milk Tea
赤くなるあたしを面白がる咲ちゃん。
この子以外に……。
見かけによらずSなのかしら……。
そう考え込んでいると、いきなり教室の扉が開かれた。
ガラ。
「よぉ」
あたしは扉の外からそう言って手を上げた人物を見て目を見開いた。
「何で桜蘭のトップがここにいんだよ!?」
「戦争かぁ!?」
ガラの悪いクラスメイトが席を立ち上がって声を荒げる。
何で凛がここにいんの!?
すると尚は落ち着いた様子で呟く。
「てめぇ等静かにしろ」
鶴の一声でクラスは静かになった。
そして尚は凛を見て口を開いた。
「何でお前がここにいる」
しばらく尚と凛が睨み合う。
すると凛の後ろから顔を出した。