【長編】Milk Tea



「よぉ!桐生!」



って、何で江連も!!?



「お前等何で鈴蘭の教室に堂々と来てんだよ?」



2人の後ろからそう言って現れたのは佑騎だった。



「何で佑騎来たの?」



そう聞いてみると、腕を組ながら佑騎は、



「2年の教室が騒がしくて来た」



って、ああそう。



すると江連はズカズカと教室の中に入って尚達の近くの机に座ると紙袋を差し出した。



「宮藤の女が転入したって聞いてな。お祝いって事でケーキ持ってきたんだぜ?」



そう言って江連は尚にメンチ切りながらケーキを出した。



「食うか?」



「あぁ?」



尚は江連を睨む。



「食いたいなら、“可哀想な私にケーキを恵んでください”って言ってみろや」



「てめぇが持ってきたもんなんて、下剤でも入ってんだろ」



そう言って尚は欠伸をした。



「そんな汚ねぇ事すっかよ」



「美麗誘拐して汚ねぇ事したのはどこのどいつだ。あぁ?」




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