【長編】Milk Tea
エピローグ
尚と出会って、尚と恋に落ちて……。
1年半が過ぎた。
そして今日……。
思い出が多いこの鈴蘭高校を卒業する。
成月は父親の大工の仕事を手伝うらしいけど、まだまだそんな気ないらしくて高校と変わらない生活をするみたい。
頭のいい渡里君と咲ちゃんは同じ大学へ。
渡里君は経済、咲ちゃんは保育を勉強するらしい。
尚も大学へ通う。
頭のいい尚は国公立を合格し、大学に行く。
あたしはデザインの勉強がしたくて専門学校を選んだ。
尚とは……4月から別々の学校に行く。
そして鈴蘭は、3年生になる佑騎が仕切る事になった。
みんな……それぞれの道を歩んで、みんなバラバラになる。
卒業式を終えて、みんなであたしの家に集まって飲み会をする事になった。
それに尚と向かっている途中……。
「S大学とあたしの行く専門学校ってそんな遠くない距離だよね?」
そんな大人びた会話をするあたし達。