【長編】Milk Tea
そしてもう1つ。
尚に一目惚れしてしまい……。
この気持ちをどうしたらいいのか、って事。
何ていっても相手は鈴蘭のトップ。
ってか!!
まだ好きって訳じゃないし!!
うん。まだ好きじゃないし。
ただ……気になる。それだけ。
それ以上に考えてはいけない。
そうよ!気をしっかり!!美麗!!!
「何1人で葛藤してんだよ」
低い声で、自分の世界に入っているあたしに言う尚。
その声によって、あたしは現実へと戻された。
「別にっ……考え事してただけ」
そう言ってあたしは冷たく尚から視線を逸らした。
「え?美麗ちゃん考え事?何か悩みでもあるの?オレが相談のるよ?」
心配そうにあたしを見つめる渡里君。
ホントに優しいなぁ。
ってうっとりしてたのに。