【長編】Milk Tea
女嫌い佑騎
咲ちゃんの所に行って2週間。
何1つ変わらずに学校生活を送っている。
渡里君と話していると、
「おい!渡里!」
この声……。
振り返るとやっぱり。
渡里君に話しかけてるのに、偉そうにあたしを見下す成月。
「何よ?」
不機嫌になりながら聞くと、チッと舌打ちして無視。
「今日さ。佑騎とカラオケ行くんだけどさ。お前も来るだろ?」
はあぁ!!?
あたしの事は無視かい!!
イラッとしながら成月を見ていると、渡里君はあたしを見ながら言った。
「もちろん行くよ。美麗ちゃんもね?」
「え?」
「は?」
成月と声が重なった。
すると不機嫌な顔をしながら成月はあたしを指差す。
「何でこいつまで連れてかなきゃなんねぇんだよ!?」
その質問に渡里君はニコッと微笑む。
「だって、そっちの方が楽しいじゃん」
って……。
えぇ?