ラベンダー

それは、きっと

「ほぁー。」

体育館の前で、ポカンと口を開け立っている秋穂を見つけた。


「何してるの?」
「はよ、桃子。いやぁムダにデカイなぁと」

秋穂の言う通り、無駄と言う言い方は失礼かもしれないが、こんなに必要はあるのかと言う程度の大きさはある。


「知らねぇの?うちの大学は公式試合で使われる位だからな」
「何で、藤原が知ってんの?」
「目覚ましたいそ・・・」


私が殴る前に、秋穂と桃子の鉄拳が飛んだ。


「最低な奴」
「セクハラ魔神」




「・・・巴?」


私の耳に聞き慣れた声
枯れ葉が散るほど強い風が吹いて、私と彼は一年ぶりの再会を果たす。
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