ラベンダー
担任の言葉を何となく聞きながら、私は大学を見ていた。
私達の入学式で、在校生挨拶をしたのが当時3年の森宮先輩だった。
ただ、一目惚れじゃなく一週間後の新入生歓迎オリエンテーションで先輩のクラスと私のクラスが一緒になったのが最初。
「巴って言うの?変わった名前やね」
「はぁ。そーですか」
女らしい喋りが苦手で、先輩に向かってタメ口の私に嫌な顔せず、話を続けてくれた。
「俺は、森宮卿。書くと面倒そうな名前やろ?」
「上野巴よりは面倒でしょうねぇ」
「マジで改名したい」
変な人。
これが、最初の印象
「ローテンション?」
「すみません。低血圧なので、朝は」
低血圧時だけ、キャラが違う私を見ても森宮先輩は
「低血圧の巴ちゃんも可愛いなぁ。チョコいる?」
「あ、いや。低血糖じゃないんで」
そんなやり取りが続いて気付いたら、同じ委員会に入って毎日を過ごしていた。
私達の入学式で、在校生挨拶をしたのが当時3年の森宮先輩だった。
ただ、一目惚れじゃなく一週間後の新入生歓迎オリエンテーションで先輩のクラスと私のクラスが一緒になったのが最初。
「巴って言うの?変わった名前やね」
「はぁ。そーですか」
女らしい喋りが苦手で、先輩に向かってタメ口の私に嫌な顔せず、話を続けてくれた。
「俺は、森宮卿。書くと面倒そうな名前やろ?」
「上野巴よりは面倒でしょうねぇ」
「マジで改名したい」
変な人。
これが、最初の印象
「ローテンション?」
「すみません。低血圧なので、朝は」
低血圧時だけ、キャラが違う私を見ても森宮先輩は
「低血圧の巴ちゃんも可愛いなぁ。チョコいる?」
「あ、いや。低血糖じゃないんで」
そんなやり取りが続いて気付いたら、同じ委員会に入って毎日を過ごしていた。