【企画】恋人♂♀スクランブル
僕が座席に着くと、運転手の関目さん――フルネームは関目祥吾(せきめしょうご)――は、後部座席の扉を閉めつつ、素早く左右を確認します。
「では、参ります」
関目さんは、サッと運転席に乗り込むと、勢いよく車を発進させるのですが、そのくらい、僕もまどかも慣れたことです。
法定速度など忘却のかなたに置き忘れた関目さんの運転にも関わらず、
「南。もっとこっちに来いよ」
まどか様は、気にせず、僕の肩を抱き寄せてくるくらいですから。
「では、参ります」
関目さんは、サッと運転席に乗り込むと、勢いよく車を発進させるのですが、そのくらい、僕もまどかも慣れたことです。
法定速度など忘却のかなたに置き忘れた関目さんの運転にも関わらず、
「南。もっとこっちに来いよ」
まどか様は、気にせず、僕の肩を抱き寄せてくるくらいですから。