【企画】恋人♂♀スクランブル
舌打ちをしたいところをこらえて、ハンドルを握りなおす。

我が儘なガキの面倒を見るなど、正直、ごめんなんだがな。

南だけなら可愛いんだが、そういうわけにもいかない。

まあいい。

このままトバせば、十分もかからず、目的地の高殿家に着くはずだ。

それまで、我慢すればいい――。
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