無慈悲な水の記憶
「これが浪矢くんので
はいっこれが絢凪くんの分ッ」
そういいホールのケーキを
でかでかと四当分に切り
部室の机にちょこんと座っている俺達の目の前に差し出した
「あ、ありがとうございます」
皿にもってあるケーキにホークをさす
「なんか本当ごめんッ
深刻な話してたのに
横から割って入っちゃって」
柚木先輩が
俯き無理に笑おうとしながらも
俺たちに謝ってきた
「いいんだよッ気にすんな和音っ」
しんみりした場の空気を変えるかのように
咲斗先輩が告げた
同調して俺の口が
そうですよっ、と言おうとしたが
横に座ってる彰が
「口を挟まないほうがいいよ…」
と俺に吐き捨てた
「…馨のためにも
……絶対に」
はいっこれが絢凪くんの分ッ」
そういいホールのケーキを
でかでかと四当分に切り
部室の机にちょこんと座っている俺達の目の前に差し出した
「あ、ありがとうございます」
皿にもってあるケーキにホークをさす
「なんか本当ごめんッ
深刻な話してたのに
横から割って入っちゃって」
柚木先輩が
俯き無理に笑おうとしながらも
俺たちに謝ってきた
「いいんだよッ気にすんな和音っ」
しんみりした場の空気を変えるかのように
咲斗先輩が告げた
同調して俺の口が
そうですよっ、と言おうとしたが
横に座ってる彰が
「口を挟まないほうがいいよ…」
と俺に吐き捨てた
「…馨のためにも
……絶対に」