昼暮れアパート〜ふたりは、いとこ〜
風間はウチの手を引くと、玄関から立ち上がらせる。
「…ちょっと外出よか」
「………うん」
「散歩しようや」
きっと風間は気を使ってくれてて。
かっちゃんの部屋はウチの部屋の真上にあるから、居りたないやろなってわかってくれたんやと思う。
寒空の下。
結局風間とウチはたわいもない話しながら、ずっとひたすら歩いてた。
風間は明け方まで、ウチに付き合ってくれた。
気持ちを認めてしもたら、開き直るしかない。
苦しいんは治らんけど、胸につっかえてたもんが取れたみたいに楽になった。
明日はきっとひどい顔になる。
泣いたし、二日酔いやし。
けど風間が笑って「ブッサイクやなぁ」ってゆうてくれたら、大丈夫な気がした。
アホボケいっぺん死んでこい、
そんで好きや、かっちゃん。
.
「…ちょっと外出よか」
「………うん」
「散歩しようや」
きっと風間は気を使ってくれてて。
かっちゃんの部屋はウチの部屋の真上にあるから、居りたないやろなってわかってくれたんやと思う。
寒空の下。
結局風間とウチはたわいもない話しながら、ずっとひたすら歩いてた。
風間は明け方まで、ウチに付き合ってくれた。
気持ちを認めてしもたら、開き直るしかない。
苦しいんは治らんけど、胸につっかえてたもんが取れたみたいに楽になった。
明日はきっとひどい顔になる。
泣いたし、二日酔いやし。
けど風間が笑って「ブッサイクやなぁ」ってゆうてくれたら、大丈夫な気がした。
アホボケいっぺん死んでこい、
そんで好きや、かっちゃん。
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