昼暮れアパート〜ふたりは、いとこ〜
さっきまで自分がおったアパートを見上げる。


アパートの二階。

優子の部屋。


きっと今部屋ん中にあるんは、固まったままの優子と…充満したカレーの匂い。



「あー……








好きやわ………」





うーわ。キモイな自分。

だれか氷水ぶっかけてくれて頭冷やしたってか。


まだうるさい耳の奥。

ギュウッて耳たぶつねってため息吐く。


「はぁ……」



気分は自暴自棄。それ以外の何物でもない。



上等やないか、初恋中学生。


もう学ランでも何でも持って来いや。
















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