黒雪姫!
わざわざ編入して入った私立の
共学の高校の入学式。

周りの視線がうっとうしい。
私が綺麗なのは解るけど。
もう少しマナーって物は無いの?

まぁ、母様が勧めて下さった高校
なのだから、これ位の事は我慢
するべきなのでしょうけれど。

奏悟兄様もいる事だし。

今度こそは安定した学校生活を
送らなければ……。



そうこうしている内に学校に
着いた。慣れている事だけど
周りの人全員が私の方へ視線を
向ける。美しいって疲れるわ…。



この何ともふてぶてしい女が、
この物語の主人公。



周りの人の誰が想像するだろう。
この世の者とは思え無い程の美少
女が、腹の中では高飛車で真っ黒
な発言をしている事を……。
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