チョコレートな恋人3
郁はカードで素早く会計をすませると再びタクシーに乗り込んだ
「本郷ホテルに」
「えっ?!」
てっきり帰るものだと思っていた透は郁を見て
「ホテル?」
「そう…」
郁は目を細めると透の右手を取って薬指のリングにキスをした
「いいだろ?明日は日曜だし…思いっきり透を独占したい」
(た、タクシーの中で言うことじゃないよっ!恥ずかしい…)
本郷ホテルにつくと予約もしていないのにセミスイートルームに泊まることが出来た
郁はじい様から預かっているアトラス家の紋章をフロントに見せると快く部屋に案内してくれた
「郁くん…豪華すぎるよ…」