おかしな国の住人たち






ふん、と怒ってぶたたちは立ち去ろうとしました。




するとシンデレラはニヤリと笑ってとぼけたようにいいました。




「あーら、そうだわ〜。魔法の鏡が手に入れば何でも質問に答えてくれるんだっけ〜?それならぶた探しもすんなりいきそうね〜」




すると去っていこうとしていた二匹がピクッと耳を動かしました。




「あんた、もしかしてそれを探してんの?」




「ええ、そうよ。あたしはきれいになれるっていう薬を探してるんだけどね。あなたたちもその妹探しにちょうどいいかもよ?」




するとぶた二匹は目を見合わせてニヤリと笑いました。




長女はいいます。




「ええ、いいわ。協力したげる。ちょっと妹にお仕置きしとかないとね…」




フフフフフという三人の笑い声が森に響きました。










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