ヤクザと執事と私 【1の残り】
ガタッ!
私は、その音で深夜、目がいきなりさめた。
(・・・今、何時?)
私は、部屋の明かりをつける。
部屋の壁についている時計を見ると、時計は、深夜2時を指していた。
部屋に備え付けの冷蔵庫にいき、ペットボトルのミネラルウォーターを開けて、一口飲む。
冷たい水が、のどから胃へと流れ込むのを感じる。
(はぁ~・・・変な時間に目が覚めちゃったな・・・)
文句を言っても始まらないので、私が起きるきっかけとなった音が何かを確かめる。
(たぶん・・・廊下の方から聞こえた気がしたけど・・・)
私は、寝巻きがわりのジャージのまま、ドアの鍵を開け、廊下を見渡してみる。
すると真木ヒナタの病室の前の警備の警察官が2人ともイスに座って、うなだれているのが見えた。
(あれ?寝ちゃったのかな?)
私は、疑問に思って警察官の所に行く。
私が目の前に立っても、2人とも目を覚ます気配はない。
ふと、真木ヒナタの病室のドアを見ると、少しだけドアが開いていた。
(・・・締め忘れかな?)
あまり深く考えずに、真っ暗な真木ヒナタの病室に入る。
入ってすぐに壁のスイッチを押して部屋の明かりをつけた。