ヤクザと執事と私 【1の残り】
「あ、そうだ。今日、病院の先生に検査の結果がでるから来るように言われているんですけど、小夜兄さんも一緒に来てくださいよ。」
そんな私の気持ちや表情にまったく気づかずにポチが話しかけてきた。
「・・・なんでポチさんと一緒に?」
「だって、ひとりで聞くの怖いじゃないですか。」
「・・・はぁ~・・・わかりました。それじゃ、先生の所に行く前に呼びにきてください。」
私は、渋々、承諾する。
「約束ですよ。」
ポチはうれしそうに部屋を出て行った。
(・・・たぶん、いや、間違いなく今日の運勢は最低だろうなぁ~)
そんなことを考えながら、テレビをつけると、誕生日占いで私の今日の運勢は最悪と出ていた。
(・・・やっぱり。)
私は、むかつく誕生日占いをやっているテレビを切って、部屋についているお風呂へと向った。
そして、お風呂から出てきた時には、多少、気分もよくなっていた。
「よし、今日も頑張ろう!」
私は、気分を盛り上げて、部屋を出て行った。