ヤクザと執事と私 【1の残り】
「・・・いや、小夜兄さん。残念ながらを文章の頭につけると、全然、冗談になってないんですけど・・・。」
納得いかない表情のポチ。
そんなポチをほっといて、私は、医者に話かける。
「あの、入院患者で私よりちょっと背が低いくらいの栗色の白人系の女の子いますか?」
「・・・入院患者の個人情報は、言えないんですよ。」
申し訳なさそうな医者。
「・・・そうですか。」
「・・・ただ、ひとつ言えることは、今、うちの病院に入院している患者で大人、子供を含めて、外国人の方やハーフの方は、お連れの方以外いらっしゃいませんよ。」
(ということは・・・やっぱり。)
私は、背中に悪寒が走るのを感じた。
「あと、山本さんは、さっさと退院してくださいね。看護士達が嫌がってますので。」
医者は冷たくポチに告げた。