ヤクザと執事と私 【1の残り】
終章:エピローグからプロローグへ
部屋の中では、執事、真木ヒナタ、サブが私を囲んで座っていた。
問題は、男と偽っていた私の処遇。
誰一人、一言のしゃべらない重たい空気。
私は、みんなの目を見ることさえできないでいた。
部屋の扉が開き、組長が入ってきた。
「それで、どうしますか、組長?」
執事が、丁寧な口調で組長に話しかける。
組長は、私の目の前に座り、ジッと私を見つめる。
そして、しっかりと時間をためてから、口を開いた。
「小夜・・・。」
「・・はい。」
私は、どんな処遇をされるのか、今にも心臓が飛び出るくらいバクバクしている。
「小夜!」
「・・・はい。」
「俺と結婚してくれ!」
「・・・・・・・・はい?」
組長の言葉に一同、ただただ目を丸くしていた。
【第1部終了、第2部へつづく】
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魔法のiらんどに載せているページ数にあわせて、ここで第1部終了とさせていただきます。
すぐに第2部を始める予定ですので、宜しくお願い致します。
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