もう1つの予言
「なるほど……そんなことがあったのか、でレンは借りた傘はちゃんと返したのか?」


「えっ……まだ返してないけど……返さないとダメか?」


「当たり前だろ、てか普通返すだろ!」


僕は傘を返すのが嫌だった、なぜなら返さなかったらまたあの時みたいに会えると思っていた
まあ今にしてみればバカな考えをしていた


「どうやって返すんだよ!?」


「普通に返したらいいじゃん、普通ってなんだよ?って聞くなよ!」


「……」


「まあ頑張れよレン、橘から接触してきたんだから橘もレンと話したいと思ってんだよ」


「本当にそう思うか?」
僕は本当に恋愛に奥手だった、恋愛マニュアル何て物があればいいのにと真剣に思っていた


「思う!勇気出して行け、止まったままじゃ何も始まらないからな、まず一歩踏み出せ!」


「わかった、3日後に返す!」


「何で3日後なんだよ!明日返せ明日!」


あの時の僕は本当にバカだった、この3日間を後悔することになるとは……この時は微塵にも思ってなかった


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