飛翔の月

突然、脳に直接声が伝わってきた。

『我は朱雀―――。』

「朱雀…の、君?」

『いかにも。
そなたが我が身と力を新たに受け継ぎし者か。』

「は。
赤魏、と申します。」

「赤魏か…。
良い名じゃ。」

「は。」

『では、そなたが我が神力をまこと受け継ぐ資格のある者か、今ここで試させて貰うぞ。』

「試す…とは?」

『受け入れよ。
我が力、ただ一身に受け入れ堪えてみせるのじゃ。』


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