飛翔の月

「そなたはどこまで阿呆なんじゃ…」

赤通は呆れ返った声でつぶやき、赤魏に古い巻物を投げた。

赤魏はそれを読むなり

「あ…。」

と、やっと思い出したような間抜けな声を出した。

「わかったらさっさと巫女を探しに行かぬか。」

赤通は赤魏を廟から追い出した。


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