飛翔の月

赤魏も何を言われるかなど、とうに分かっていたが、わざとすっとぼけてみた。

「たわけ。
お主とて、分かっておるであろう。
お前も、はや17。
未だに元服すらしとおらぬとは何事か。
明日こそは、元服の儀をするからの!」

「…やだ。」

赤魏は、サラっと断った。

すると、赤魏の頭に赤通の鉄拳が降ってきた。


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