飛翔の月

赤通はため息混じりに「ほんにどうしようもない息子よ。亡き母、於教が生きておれば…」と、つぶやいたのであった。


翌日、赤魏のやっとの元服の祝いに、各方面よりの様々な祝いの品が届けられた。

また、朱雀領内でもお祭り騒ぎである。

当の赤魏は、いつものように退屈そうな顔をしている。

元服の儀など、さほど重要でもないだろうと、いいたそうに。

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