純情BABY
不安なんだってことに気づいてよ!!



なんて言える訳もなく。



『渋谷くん、早く帰りましょ!」



黙る私に、業を煮やした松嶋さんが渋谷の腕を引っ張る。



それに逆らうことなく歩き出す渋谷に、



気安く触らせてんじゃねーよ!!




って、心の中で悪態づいたのは言うまでもない。





今日ほど家が学校の近くって事が悔しかったことってない。



私がカノジョなのに、なんで他の女と2人歩く姿を見てなくちゃいけないの。




渋谷のバカヤローーーっ!!!






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