純情BABY
『うん。そうかもね』




そうかもねって!じゃあほとぼり冷ましても意味ないじゃん!!




「私に高校を卒業するまでのあと2年半独り身でいろと言ってる?」




『それがイヤなら頑張って男見る目養えば?』




冷たーい口調で言い放つ亜弥。




養えって言ったって、どうやって?




数こなして経験値あげてくしかなさそうだけど、それじゃあ私についてまわる不名誉な噂は消えてくれない。




いきなりカレシじゃなくてオトモダチから始める?




でも、トモダチだと思った相手は全く恋愛対象として見れなくなっちゃうんだよな〜。




……………
………。




「亜弥〜〜っ無理だよ〜っ。このままじゃ卒業までカレシ無しの生活になっちゃうっ」




ずっと独り身はイヤだってぎゃーぎゃー騒いでいたら、亜弥がそれはそれはウザそうに私を見て言った。




『はぁもう煩いな〜。

そんなに独り身がイヤなら、渋谷くんにアタックでもしてみれば?』




渋谷くん?て誰それ?




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