純情BABY
「なに今のイケメンっ!!」
教室前を通りすぎる瞬間、ばっちりと見てしまった。
亜弥の言うように長身で、野暮ったく見えないさらさらの黒髪。
切れ長な目にシルバーフレームのおしゃれメガネが似合ってて、薄い唇は綺麗な紅色で男の人なのに色気を感じさせた。
『あれが渋谷くんだよ。人気あるのも頷けるよね』
あんなイケメンが同学年にいたなんて、なんで気付かなかったんだろう。
見てるだけでも目の保養になる彼を半年も知らずに過ごしてたなんて、なんてもったいないっ!
『何人にも告られてるのに一度も首を縦に降らないんだって。理想が高いのかな?……って美鈴?』
「げっ。何この顔!急いでメイク直ししなきゃ」
鏡を出して見てビックリした。
泣いたせいで目の回りはパンダのように真っ黒になっていた。
再度マスカラを入念に何度も睫毛に重ね塗りしてる私を見て唖然としてる亜弥。
『えーと、何してんの?』
「見てわかんない?化粧直しだよ!」
『帰るだけなんだし目の回りの黒いの取るだけでいいんじゃないの?美鈴の家学校のすぐ近くじゃん』
もう亜弥ったら何言ってるんだか。
「帰るためじゃなくて渋谷くんに告るために化粧し直してるの!
…よし!出来た!!じゃあ行ってくるね!」
教室前を通りすぎる瞬間、ばっちりと見てしまった。
亜弥の言うように長身で、野暮ったく見えないさらさらの黒髪。
切れ長な目にシルバーフレームのおしゃれメガネが似合ってて、薄い唇は綺麗な紅色で男の人なのに色気を感じさせた。
『あれが渋谷くんだよ。人気あるのも頷けるよね』
あんなイケメンが同学年にいたなんて、なんで気付かなかったんだろう。
見てるだけでも目の保養になる彼を半年も知らずに過ごしてたなんて、なんてもったいないっ!
『何人にも告られてるのに一度も首を縦に降らないんだって。理想が高いのかな?……って美鈴?』
「げっ。何この顔!急いでメイク直ししなきゃ」
鏡を出して見てビックリした。
泣いたせいで目の回りはパンダのように真っ黒になっていた。
再度マスカラを入念に何度も睫毛に重ね塗りしてる私を見て唖然としてる亜弥。
『えーと、何してんの?』
「見てわかんない?化粧直しだよ!」
『帰るだけなんだし目の回りの黒いの取るだけでいいんじゃないの?美鈴の家学校のすぐ近くじゃん』
もう亜弥ったら何言ってるんだか。
「帰るためじゃなくて渋谷くんに告るために化粧し直してるの!
…よし!出来た!!じゃあ行ってくるね!」