一期二会 ~いつかのX'mas~



私は本屋さんに行きたく、2限目が始まる時間になって、家を出た。




学校の近くの本屋さんに行くと、徳永が居た。




「な、なんで居るの??」




「…っ!お前こそ」




「もしかして、サボり?」




「お前だってそうだろ?」




実際サボった訳ではなかったが、昨日の事は言える訳なくて、サボった事にした。




「…お前その漫画好きなの?」




私と買おうとした漫画を交互に見つめる徳永。




「そ、うだけど?」




「俺も好きなんだよ!!!特に、23巻なんかめっちゃ良くね?俺、何回も読んでる!あっあと、絵とかもかっこいいよな!!!」




「あははははははっ」




徳永の意外な面に笑ってしまった。
やっぱり、こんな楽しそうに話す人なんだね。




「あっ…」




徳永は恥ずかしそうに俯いた。






< 62 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop