一期二会 ~いつかのX'mas~
私は本屋さんに行きたく、2限目が始まる時間になって、家を出た。
学校の近くの本屋さんに行くと、徳永が居た。
「な、なんで居るの??」
「…っ!お前こそ」
「もしかして、サボり?」
「お前だってそうだろ?」
実際サボった訳ではなかったが、昨日の事は言える訳なくて、サボった事にした。
「…お前その漫画好きなの?」
私と買おうとした漫画を交互に見つめる徳永。
「そ、うだけど?」
「俺も好きなんだよ!!!特に、23巻なんかめっちゃ良くね?俺、何回も読んでる!あっあと、絵とかもかっこいいよな!!!」
「あははははははっ」
徳永の意外な面に笑ってしまった。
やっぱり、こんな楽しそうに話す人なんだね。
「あっ…」
徳永は恥ずかしそうに俯いた。