一期二会 ~いつかのX'mas~
「徳永と、もっとたくさん話したいよ」
「えっ…」
「だって徳永、いつも無口だし、睨んでくるし!」
「そっそれは…」
「せっかく隣の席になれたんだから、もっと話したい」
私が言い終わると同時に、からくり時計が鳴り出した。
時計の針は12の所を指していた。
「ぅえっ!」
「もう4限目始まるじゃん!」
徳永も3限目に行く予定だったけど、もう終わっていた。
「行くか」
「う、うん」
話しが途切れたのが、あまり気にくわなかったが、学校へと全力で向かった。