夢物語
「そろそろ来るんぢゃない?」
ドキッ
いきなりの菜月の言葉に心臓が跳ねる。
「そっ・・・そうだねあっ?!菜月たち隠れなくちゃぢゃなきゃ松井に見つかっちゃうよっ」
急いで菜月たちを隠し、乱れた髪を手グシで整える。
ドキンッドキンッドキンッ
心臓うるさい・・・・
ドキンッドキンッドキンッ
やばい・・・・めちゃくちゃ緊張する・・・
「はぁ〜菜月?今何分?」
結構待った気がするんだケド?
「今、ちょうど30分。」
じゃあ、もうすぐ来るかな・・・・・?
―5分後―
「松井おっそいなぁ・・・今は何分?」
「んとね〜、40分だよ?」
40分?!10分以上たつぢゃん・・・?
「ちょっと、携帯かして」
今どこか聞いてみないと
・・・・なんて本当は
声がききたいクセに・・・
「ど〜ぞ」
松井・・・・今どこなの?
プルルルルッ・・・・プルッ・・ピッ
『はい?』
ドキンッ
でたっ
「松井・・・?!今どこっ?」
『え・・・もう神社ついたよ・・・?』
・・・・―――っ